FC2ブログ

国際結婚in上海

老舗 鉄人52号復活!

消えゆく上海(6)

帰国して2週間以上経ちましたが、体調の方が思わしくなく、更新遅れて申し訳ありませんでした。
半年滞在して慣れてしまった上海生活を切り上げて帰って来たものの、環境の変化に対応が上手くいかなかったせいだと思います。どうも年を取って順応力が弱くなってしまったようです。まったく年は取りたくないものであります。

さて「消えゆく上海シリーズ」も今回がラストです。
夕べ上海の友人から電話があり、12月に入って上海老街や老西門の建物撤去が始まったそうです。
私が訪れた時が本当に最後の最後だったんですね。
この目でリアルに「消えゆく上海」を見届けたことが、今年最大の収穫でした。

666.jpg
昔の上海の姿を今に残した庶民街の一角には、河南南路の幹線道路一本隔てて、4星ホテルの云悦酒店がある。

668.jpg
ブルーの表示板には「梧桐路」とあった。
電線が蜘蛛の糸のように張り巡らされている。
上海中心部で古い木造の2階家が見られるのは、恐らくここだけじゃないかな。

669.jpg
路地のような通路が迷路のように延々と続いている。
日本だって私の子供の頃には、こんな風景がまだあちこちにあった気がする。
こういう風景に出会うと妙にホッとするのはそのせいか。

670.jpg
それにしても中国人はそんなに洗濯が好きなのか?
どこへ行っても所狭しと洗濯物がぶら下がっていた。

671.jpg
やはりトイレは各家々にはないようで、要所要所に公衆トイレがあった。
私はこういう場所の昔の公衆トイレを知っているが、出る物も引っ込んでしまうような不衛生さだったが、上海政府は金が余っているのか、ビックリするくらいに綺麗で清潔なトイレに生まれ変わっていた。

672.jpg
街はずれにあった食堂、閉めた店かと思ったら営業していた。
入口右横にエアコン室外機があるってことは、このランクの店でも冷房完備ってことに驚いた。
昔は街なかのもっと綺麗な店だって、エアコンなんてなかった。
上海が豊かになったってことが、こんなところでも実感できる。

             消えゆく上海シリーズ おわり

   
1日1回の応援クリックをお願いします。

スポンサーサイト

PageTop

消えゆく上海(5)

日が経つのは早いもので、5月連休明けに上海へやって来て、もう半年が過ぎてしまいました。寒くなると上海の大気汚染度も徐々にPM2.5濃度を上げてきました。
私の持病の肺気腫はこいつに弱い。
ここらが退け時、そんな訳でもうすぐ帰国するので、今日が今年の上海滞在最後の更新になります。

660.jpg
前回に引き続き「四牌楼路」の商店街。
「豫園」に近いせいか、時間に余裕のある観光客はお土産をぶら下げて、この辺りの下町まで足を延ばしている。
3年前まで路の両サイドは様々な屋台が所狭しと並んでいたが、まったく違う空気感に寂しく変わってしまった。

661.jpg
一歩路地に踏み込むと、全く違う世界がひしめき合っている。
この辺り一帯の路地にはそれぞれ名前があって、ここは「西馬街」と書かれた表示板が立っていた。
どこから入って来たのか、立ち並ぶ貧相な家々とは似つかない乗用車が停まっていた。

662.jpg
この乗車なんてまさに掃き溜めに鶴。
ひょっとすると、場所が一等地だから意外と金持ちも住んでいるのかも。

663.jpg
今はご存知の方も少なくなったが、戦前戦後の有名歌手だったディック・ミネ。
昭和22年にヒットさせた曲「夜霧のブルース」の歌詞に出てくる♪夢の西馬路かぁ、虹口の街か~♪ってところは、きっとこんなところだったんだろう。

665.jpg
中々雰囲気のある共同水道、苔の生え方がかなりの年季を感じさせる。

664.jpg
中国得意の横断幕スローガン、「早く契約して、早く引っ越そう!」
色が抜けて白っちゃけているところを見ると、随分前から立ち退きの話はあったようだ。

                  つづく

   
1日1回の応援クリックをお願いします。

PageTop

消えゆく上海(4)

中国はマンションを建て過ぎて、空き家率22パーセント、全体では5000万戸余っているらしい。空き家率がこれほど高い国はほかにないようだ。
この先の近い将来、不動産市場が冷えて傾き始めた場合、空き家所有者が物件売却を急ぐ展開になったら、日本のバブル崩壊の二の舞。
なのに、上海ではまだまだ開発が続いている。

652.jpg
旗を持ったガイドを先頭に、「豫園」を見物する外国人ツアーお馴染みの光景。
歩いていく先には「上海老街」の門があり、幹線道路の河南路にぶつかる。
聳えるように建つ瀟洒なマンションの威容が不気味だ。

658.jpg
上海下町の代表格である「四牌楼路」の入り口まで来た。
低層の庶民アパートの、窓という窓から突き出た物干し竿。
戦国時代の槍衾(やりぶすま)のようで異様だった。

653.jpg
四牌楼路の入り口に建つ石門。
3年前まで様々な」屋台がビッチリと並び、食べ歩きが楽しかったが、今は完全撤去されてしまった。決して衛生的とはいえなかったが、あの活気が懐かしい。

659.jpg
紹興酒など各地方の地酒が甕(かめ)に入れて売られている。
私が呑兵衛なら涎が出てきそうだが、今はもうやめたので素通り。

657.jpg
ちょいと横丁に入ると、迷路のような狭い路地がどこまでも続く。

654.jpg
映画のセットのように、半世紀前の雰囲気が漂う。
火災でも起きたら、一発で焼け野原になってしまうことは容易に想像がつく。
私が20数年前、初めて上海に来た時は至るところこんな家々が建っていたが、短期間でよく世界に引けを取らない都市に生まれ変わらせたことに驚嘆する。

                  つづく

   
1日1回の応援クリックをお願いします。

PageTop

消えゆく上海(3)

上海の顔というべき「豫園」が目の前にある、いわば上海の一等地に外国人には一番見せたくない貧民街が現存していたことに本当に驚く。
1990年代、本格的に改革開放が始まって外国に追い付け追い越せとばかり、片っ端から古い家古い街を取り壊し、近代的な都市造りに邁進してきた政府が、何故ここだけ手を付けなかったのが不思議でならない。
かつて香港にも悪の巣窟ともいえる九龍城にスラム街があり、行政権が及ばない無法の一角があったが、上海も何らかの理由で手が出せなかったのだろうか?
今は上海租界時代を偲べるのはもうここだけになってしまったが、とうとうこの地域にも開発のメスが入る。
体調がよく来年もまた来られたとしても、この景色をもう二度と見ることが出来ないのは残念ではあるが、まぁリアルタイムで最後に見られたのは今年最大のラッキーであった。

647.jpg
老西門と上海老海の一角を一歩出ると、瀟洒なマンション群が建ち並び、遠くに浦東の88階の金茂大厦と101階上海環球金融中心ビルが見える。

648.jpg
上海で唯一中国らしさを感じられる「豫園」。
昔は屋台が沢山出ていたが、今は一掃された。

650.jpg
隣接する上海老街地区。
左端にブルーのトイレマークが見えるから、この辺りは各家々にトイレはないようだ。
頭上に掲げられた中国お得意の横断幕スローガンも、元は赤色だったのだろうが、長い時の流れで色が抜け、書いてある文字も判読できなかった。

651.jpg
電動バイクで果敢に写真を撮りながら路地を駆け抜ける。
こんな怖いところ一人じゃ行かせられないと、嫌々女房もついてきてくれたが、「早くここから出よう」とうるさい。
どこかに抜けられるだろうと思いながら、入り込んでしまった行き止まり!
ここで不逞のあんちゃんが出てきて因縁付けられたら万事休すのアウト。
焦ってUターンするも、ちゃんと写真は1枚パチリ。

649.jpg
中国政府がいまだに好きなスローガン。
女房に言わせると、こんなの誰も見ていないとのこと。
意味は「包み隠さず公平にするから、お互い納得して早く立ち退こう!」ってことらしい。

                  つづく

   
1日1回の応援クリックをお願いします。

PageTop

消えゆく上海(2)

上海中心部に改革開放前の建物が残っていたのが奇跡に近い。
長年、昔の上海の面影を探し歩いていた私にとってはまさに宝の山。
あと2か月ほどで壊し始めると聞いて、本当に運がよかった。
体調がよくてもし来年も来られたとしても、この原風景は二度と見られなかったところだ。

642.jpg
上海中心部は鉄筋コンクリートのマンションばかりになってしまい、今や木造2階建てが見られるのは、ここくらいなもんだ。

643.jpg
この辺りは県左街といって、どんな路地にも一応名前がある。
とにかく電線が蜘蛛の糸のようで、とてもプロが引いたとは思えない。
どさくさに紛れて自分で引いてきた盗電もあるんじゃないかな。

644.jpg
人間が住んでいるからまだ持っているようなもので、半ば朽ち果てた建物が続く。

645.jpg
珍しく商店があった。厳密には商店の体をなしていないが、野菜などを売っていた。

646.jpg
空は抜けるような青空、上海は晴れても薄いブルー程度でこんな日は珍しい。
洗濯物が満艦飾、電線だろうと構わずぶら下げて干す。
ここには昔と変わらない生活があった。

                  つづく

   
1日1回の応援クリックをお願いします。

PageTop